なめた考えで生きているべきではない

四書五経」は朱熹(しゅき)によって儒の経典として確立され
福沢諭吉に「親の仇」と唾棄され
魯迅(ろじん、ルー・シュン)に
「人食い(Cannibalism、カニバリズム)の社会」
とまで罵倒された東アジア近世の儒教的社会秩序を生み出した
「元凶」。

 が、「儒教」又は「儒学」は、
歴代王朝に統治原理として採用されるだけの
強力な東洋の大思想であり、今も我々の社会を支配しており
発展の可能性を持っている

「分割して統治(Divide and conquer)」

『漢字と日本人』(高島俊男著、平成13年、文春新書198)