「後の先」

相撲で立ち合いで遅く立ったように見えながら、組んだときは先手を取って
いること。第35代横綱双葉山が「後の先」の名手として知られる。

柔道で「後の先」とは、相手が仕掛けてきた技に合わせて掛ける技のこと。
相手の攻勢に対し、ただちに反撃に出ることを意味し、相手が逆に押されて
不利な状況に陥る逆転劇を指す。相手に先手を取られたとき、体さばきなど
で変化して、反対に相手の弱点を突いて優勢に立つ。

囲碁や将棋で、後手をひいて損に見えるが、実際は先手を取るのと同じ効果
がある着手。


そして、相場で出来高に注目することは、自分からは仕掛けず、「相手の仕
懸に対して転じて勝つ」ことに通じるといえるかも知れない。