的を得てます 1

<FONT SIZE=5> 小泉政権の不安定な均衡</FONT>

−−国民の「あきらめ」が小泉政権の支え。長期政権化と、突然の崩壊はどちらも起こり得る。

▲「悪役」を作る政治手法

総理大臣就任後の小泉首相には、一つの明確な政治手法がある。それは、「悪役を作ること」である。

悪役を作り、まず放置しておく。ただし、最初の段階では首相は一切介入せず、悪役が暴れるにまかせておく。そして「彼らを切り捨てることが、即改革につながる」というムードを作り上げる。最後に悪役に対する国民の批判が沸騰した段階で切り捨てる。国民は何かが変わった気がして溜飲を下げるが、実は何も変わっていない…。

こういう小泉手法によって切り捨てられたのが、鈴木宗男氏であり、田中真紀子氏であり、道路公団藤井治芳前総裁であった。彼らを切り捨てることで、外務省や道路公団はどれほど変わったのだろうか?

続く