第10回公判・・・

植草被告 わいせつ逆襲

 女子高生のスカートの中を“手鏡のぞき”したとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた早稲田大大学院元教授、植草一秀被告(43)の第10回公判が19日、東京地裁(大熊一之裁判長)で開かれた。証人質問で植草被告側は、警察側の不当な取り調べが行われたと主張。法廷では「ピンサロ」「センズリ」などワイセツ発言が次々、飛び出す激しい“下半身論争”が繰り広げられた。
 法廷に卑猥(ひわい)な言葉が飛び交った。弁護側は警視庁高輪署の取り調べ中に、担当の巡査部長から、とんでもない発言が連発される不当な取り調べがあった、と主張した。
 証言台に立った巡査部長は、植草被告と夫人との性生活について「ずっと(セックスを)していないということだったので、やってないのが原因と考えて言った。“風俗に行ったことない”と本人に言われて、ピンサロなら顔が分からないだろ、と。(植草被告は)黙ってうなずいていた」と証言。スーツ姿の植草被告は席に座ったまま、ぼう然。法廷内のやりとりに傍聴席からは失笑が漏れた。
 続いて今度は弁護側が巡査部長に「“制服着て、いろいろとさせてくれる所がある。なんだったら教えてやってもいい”と言ってませんか?」と詰問すると、「ありました」と巡査部長。「オレもそっちの世界じゃ有名なんだ。オレのテクニックはスゴイ。たまらない女もいる」などと植草被告に“性のアドバイス”をしたかどうかを追及されると一転、「まったくありません」と強い口調で否定した。
 同署を訪れた植草被告の夫人を見た後に「あんないいの(女性)だったら代わってやってもいいぞ」と発言したかも問われた巡査部長は重ねて「ありません」と否定。だが、その顔は真っ赤になっていた。
 一方、警察側から夫人に「(植草被告は)病気ですよ。またやります」と中傷するような発言があった、として夫人が同署にクレーム。その後、巡査部長が担当を外れる事態があったことも明らかにされた。
 また、98年に植草被告が罰金刑を受けた神奈川県迷惑防止条例違反についても“センズリ論議”が白熱するなど、法廷に飛び交った“ワイセツ発言”の数々。次回公判は2月2日に同地裁で行われるが、裁判の行方やいかに。
(デイリースポーツ) - 1月20日10時56分更新