きれちゃってるYO!

・・・ますヤン。

本日は九段下 中華屋のマーボ&ちゃー半で腹いっぱい

:「なぜ?」から始めよう
著者  :広瀬一郎氏(江戸川大学教授)

 以前、某テレビ番組で「バカの壁」の養老孟司先生が
「最近の人は問題点を指摘すると、
『じゃあ、どうしたらいいんですか?』とすぐ聞く。
これが駄目なんだと言っていた。

 考えるに、この質問が駄目な理由は3つあると思う。

 第一に「簡単に解を求めるな」である。
簡単に解を求めるのは、小さいときから簡単に答えを
与えられてきたからだろう。
これではいつまでも深く考える癖がつかない。

 第二は、質問者の当事者性を考慮していないからだ。
同じ問題でも、誰にとっての問題なのかで解は異なる。
ユークリッド幾何学の発見以来、公理でさえも前提条件に
よって異なることが確認されている。
前提条件によって真理は異なるのである。
そういうことを無視して「正解は何ですか」と
聞き返すのは、第一の理由と同様に物事を漠然としか
考えてこなかった証拠だろう。

 第三に、そもそも「正解があるという前提」でものを
考えているのがいただけない。
人生で大事な事の大半には正解など無い。
必要なのは決意する意志で、「生きる」ということは
「正解の無い問い」の正解を求め、悩み、努力することだ。
悩まないやつは「生きていない」し、「正しい生き方」とは
「正しい悩み方」の別称であろう。
人には役割があり、全員が変革の旗手になる必要はなく
なれるわけでもない。
だが、リーダーとなると話は別。
川淵三郎さんが「HOW?」という方法論から発想していたら、
Jリーグは誕生していなかっただろう。

 まず問うべきは「WHY(なぜ)?」なのだ。
さもないと「変えられない理由」が山ほど出てきて
押しつぶされてしまう。
新たに物事を始めるにあたって時期尚早でないことなどないからだ。
そこを突破するための「不退転の意志」は、
WHY?からしか生まれない。