やつと・・終わりますた

ぶーに出馬願ってなんとか9時に終了・・。

日本海海戦 かく勝てり
半藤 一利 (著), 戸高 一成 (著)
なぜ「丁字戦法」が喧伝されたのか。その裏には何があったのか。
是非この機会に一読をお勧めしたい。
 歴史の検証は、これだから面白い。歴史は科学であって
認識するものではないというのが、私の持論である。

 個人的には、司令長官の東郷や先任参謀の秋山よりも
当時連合艦隊参謀長だった加藤友三郎の方が評価したい。
ワシントン海軍軍縮条約に主席全権として参加した際
「国防は軍人の占有物ではない。アメリカと戦う大艦隊を
建設するには、莫大な金が要る。その金をどう調達するか
と言えば、アメリカ以外に貸してくれるところは無い。
つまり、アメリカとは戦争できぬ理屈である。
金が無ければ戦争は出来ぬと言うことなり」
という書簡を井出謙治次官に送って、反対論を封じたが
対米海戦の無謀を真珠湾の20年以上前に予見した彼こそ
明治海軍の逸材だったろう。
後年のロンドン海軍軍縮条約締結の際、上記加藤発言を筆記し
加藤の後継者となっていた堀悌吉を海軍から追放した東郷元帥は
やはり晩節を汚したと言わざるを得ない。