「東アジア共通IC乗車券」構想。
国民の税金をつかって、大真面目に議論しはじめた役所がある。
国土交通省の総合政策局。
情報政策課と観光政策課が音頭とりして
「IC乗車券等国際相互利用促進方策検討委員会」なるものを、
9月13日に立ち上げた。
専門委員として、JR東日本、JR西日本はもちろん、オムロン、
シャープ、ソニー、東芝、日立、富士通、日本信号、日本電気、
松下電器産業、凸版印刷、大日本印刷、VISA、三井住友カード、
マスターカードと、名だたる業界代表を集めた。
ここでIC乗車券の仕組みについてちょっと解説しておく。
IC乗車券の販売機や改札機は、それぞれの駅のID管理サー
バーに駅構内LANでつながっている。
駅サーバーは、中央のID管理センターサーバーの大型コンピ
ューターにつなげられ管理されている。
Suica と PASMO の2つのシステムが相互乗入れして動いてい
る首都圏には、この上にさらに「ICカード相互利用センター」
の大型コンピューターがある。
この相互利用センターを通じて PASMO と Suica の両システム
間の料金清算がおこなわれている。
室井 ×