朝からぐるぐる

疲れたっちゅーの
羊が丘展望台 500円は取りスギでつ
時計台 200円は妥当か
展望台 700円ぐらいだったか・・
昼はビール園・・が、アリオオープン余波で大渋滞!
円山公園〜大倉山&宮の森シャンツェ
大通公園のイルミネーションで〆。

オウバクの主成分は、アルカロイドのベルベリンである。これは、副作用の少ない優れた下痢止めとして、今日でも多くの胃腸薬に利用されている。
 戦後、田辺製薬・チバガイギー・武田薬品の3社によって、ベルベリン以上の効果を示すキノホルムという薬品が製造された。医化学は、自然から学び自然を超えたかに見えた。だが、天は人間の浅儚な思い上がりに凄惨な報復を加えたのである。
 キノホルムが用いられるようになった日本では、世界に例を見ない神経症状を示す奇病が発生し、深刻な症状の患者数は全国で1万人を上回った。それはスモンと呼ばれ、数えきれない人々に機能障害を引き起こし、数千人に不随をもたらし、数百人から視力を奪い、数十人を自殺に追いやった。ほとんどの場合、治療回復は不可能だった。
 原因解明を進める研究機関は、患者の緑色の舌苔にキノホルムの結晶を発見し、犬にキノホルムを投与することで、人工的にスモン病をつくりだすことに成功した。さらに、厚生省がキノホルムの使用を禁止してから、スモン病の発生は止まった。
 この中毒は、サリドマイドとならんで、戦後薬害の双璧をなし、新薬発見の栄誉を誇る製薬会社に、膨大な賠償債務をもたらすことになった。
 ところが田辺製薬だけは、世界中の疫学者が嘲笑するスモンウィルス説を唱え、賠償を拒否している。そして、チンピラライターや医事評論家に依頼して、もっともらしいウィルス説を出版させた。さらに最近、裁判所は、あろうことか一審の患者勝訴を破棄し、田辺製薬の悪逆卑劣な欺瞞を支持したのである。
天然生薬のベルベリンは、強い抗菌作用があるが副作用は少なく、キノホルムを含んでいたワカマツやキャベジンなどの人気胃腸薬は、再びオウバクのベルベリンを使用している。だが、科学技術が人を救うといった信仰が消えた訳ではない。野生の健康でなく、科学技術による健康を求める人々がいるかぎり、田辺製薬のような卑劣無恥な会社につけこまれ続けることだろう。