ちょっと髪切りすぎたかも

今日、思わず買っちまった物
ハロゲンヒーター@3,900
敷き毛布@1,000

『うり坊の1億円ためるぞ計画』
日本出版社
税込み1000円

潜在的なリスク」
当該企業は損益計算書を見る限り、有望な成長企業であるかのように感じる。
しかし、バランスシートをのぞいてみると、すでに資金破綻のシグナ
ルを発しており、一部の取引先は、その危険性を察知していた。
なぜなら、当該企業は手形のジャンプを依頼していたからだ。
これは成長企業によくある事なのだが、財務に疎い経営者は「売上を
増やすことが、資金不足を招く」ということを理解できないのだ。
また、未成工事支出金の規模が大きく変化するような企業の場合、大
口受注のための資金手当が重要になってくる。ところが、当該企業は資
金ショート寸前になって、ようやく資金調達に奔走する有様であり、た
とえ融資枠に余裕があったとしても、あまりにも急な融資依頼では金融
機関も対応できない。
そして、ついに手形のジャンプに踏み切らざるを得なくなってしまった。
【活動区分評価】
(1)在庫状況
棚卸資産の変動が大きいが、これは工事現場の規模が異なるためである。
つまり、工事現場によっては、多額の資金調達が必要になるのであり、
不安定な資金需要に対応できるだけの財務体質を備えることができなか
ったのだ。

(2)本業投資活動
当該企業には減価償却費が計上されていないが、これは償却費をカバ
ーできるだけの収益力がないことを示している。
さらに、設備投資の中身は償却費の計上できない「土地」がメインで
あり、まったく本業に関係のないところで、多額の資金を使っていたの
だ。経営者が本業そっちのけで財テクに熱心になっていたのでは、会社
がおかしくなるのも当然のことである。

(3)財務活動
長短借入金を順調に調達していることから、金融機関からの信用力が
高いと判断してしまう。
しかし、当該企業のお金の使い方を見れば、やがては資金繰りが苦し
くなってしまうことがわかるのであり、『成長性』が担保とならないこ
とがわかる。